これが最適解。“今っぽい”を具現化する新旧ハイテクの融合

”今っぽい”とは、どういうことか。ファッション誌の文面や友人との会話でたびたび見聞きするものの、具体的な意味もわからずモヤモヤとした感情を抱いたことが誰しもあることだろう。やっかいなことに、”今っぽい”というのはその時々のトレンドや空気感に左右されるものであり、一貫した定義もなく変わり続ける。だが、その正体を自分なりに明らかにしていくのもまた、ファッションの醍醐味ではないか。そこで、ここでは2018年における“今っぽい”の実体を筆者なりに探りたい。


ヒントとなるのは今まさに“リバイバルブーム”の渦中にあるスニーカーシーン。90年代を思わせるルックスに、最先端のテクノロジーを携えたモデルが次々と発表され、人気を博していることは読者諸兄もご存じだろう。「エアマックス」や「ディスクブレイズ」など名作の復刻版やリビルドモデルが数多く挙げられるが、今回プッシュしたいのは『リーボック』の「DMXフュージョン」。同モデルは、“DMX ムービングエアテクノロジー”と呼ばれるクッションテクノロジーを搭載した1990年代の名作「DMXラン10」をベースにしたもので、デジタルニッティングテクノロジーによる“ウルトラニット”をアッパーに採用していることが特徴。さらに同作はコラボスニーカーのパイオニアである名店「ミタスニーカーズ」が手がけたこともあり、より新鮮なプロダクトに仕上がっている。

目を引くアレンジとしては、「DMXラン10」のファーストカラーをベースにしていることが挙げられる。また、取り外し可能なホールドバンドが付属しているため、スリッポンとして着用できるのも魅力。インソールにも「ミタスニーカーズ」を象徴するグラフィックが鎮座するなど、こだわり抜かれたディテールも見どころだ。


「90年代を懐かしむ」という気分に応えるルックスと、快適さを約束する機能性。この2点を兼備することが2020年における今っぽさなのだろう。さらにコラボレーションという鮮度の高さも加わった本作は、まさに“今っぽい”を象徴するアイテムといえそうだ。


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